あの日のことをかきました―ニューヨークとアフガニスタン 絵でつたえる子どもたち…
2004年10月19日 読書ISBN:4062113570 単行本 Hector Sierra 講談社 2002/09 ¥1,575 2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件。本書は、事件を目の当たりにしたニューヨークの小学校に通う子どもたちと、その後、アメリカの報復攻撃の舞台となったアフガニスタンに暮らす子どもたちが、「わたしのまち」をテーマに描いた32枚の絵を収めた絵本である。
明日の面接に備えて、卒業証明書を大学に取りに行った。去年まで働いていたとはいえ、やっぱり懐かしい学生街。
証明写真も撮って、出来上がりを待つ間、気になっていたカフェに入った。
そこはアジアンチックな空間に、いろんな絵本が点々と置いてある。
NO SMOKING なのがスモーカーの私にはちょっと辛かったけど、それでもものすごく居心地のいいカフェだった。
最初は大好きな「はらぺこあおむし」を見ていたんだけど、ふとこの本に目が行った。
時間を忘れるほど、夢中になって読んだ。
NYでは、もうツインタワーはないのに、倒壊前のツインタワーを描き続ける子供たち。
アフガニスタンでは、殺される肉親を当たり前のように描く子供たち。
つたない手で、残虐が描かれる。
これほど悲しいことはない。
私が知らないところで、想像を絶する日常を送る人々がいる。
自分の想像力のなさを恥じるほど、子供たちの絵は写真より真実を訴えている。
明日、明後日と面接は続く。どちらかには受かりますように。
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